現在のセルディンガーの猫とシュレディンガーの犬について。

他人の顔色をうかがいながらいかにじぶんを良く見せるか、いかに相手を操作するかということばかり考えているいやなこどもだった。

他人のためにやさしい言葉をかけるじぶんがきらいだった

心の底はとてもやさしくなかった

やさしくなんてしたくなかった

ただじぶんの利益のためだけにやさしい言葉をかけていた


他人のやさしさはうっとおしかった

「必要ないよ」が口癖だった

じぶんの身と心をたいせつに扱えるのはいつだってわたしだけだった

他人のやさしさはまるで呪いのようだった

「やさしくするよ」と言ってきたひとはたくさんいた

彼らはわたしの身か心を傷つけるのが得意だった

わたしはだれにもやさしくなんてしたくない


と言いながらどうぶつの森の住民にりんごを配って歩くのがわたしの日常だった。